花火とコラボで盛り上がる

稜線がオレンジの炎に染まった
扇山火まつり
開会式に市消防本部、消防署、消防団員ら
約100人が参加した

 第110回別府八湯温泉まつりの「第48回扇山火まつり」が2日午後6時、行われた。
 扇山火まつりは、日本最大級の火の祭典で春を告げる炎のショー。市内各所で多くの市民や観光客が写真や動画を撮影している。
 別府扇山ゴルフ場レストハウス前で午後5時30分、出発式が行われた。市消防本部・署・団員約100人が出席し、警備には市消防本部・署・団員278人が参加した。
 阿部万寿夫副市長(別府市長代理)が「別府八湯温泉まつりのメーン事業の一つの『扇山火まつり』が開催されます。これまで開催できたのは、この火まつりを守り育んでいただいた扇山採草組合、消防団、自衛隊別府駐屯地、扇山ゴルフクラブを始め、多くの関係者の尽力の賜物です。次の100年に向けて、この火まつりを受け継いでいただき、大きく発展させていきたいと思います」とあいさつ。
 出席した来賓の阿部副市長、加藤信康別府市議会議長、倉原浩志別府商工会議所専務理事、小林直基陸上自衛隊別府駐屯地第41普通科連隊長、穴井宏二市議会観光建設水道委員長、寺岡悌二別府市教育長、大平順治別府市自治委員会長、堀雄太郎(一社)別府青年会議所理事長、荒木秀登別府市扇山採草組合長、浜崎仁孝消防長、藤内英伸市消防団長、李信浩別府扇山ゴルフ場代表取締役、権藤和雄別府八湯温泉まつり実行委員長、ミス別府の坂本心実さん、堀口未来さん、松田真凛さんの3人が紹介された。
 権藤実行委員長が「火まつりは昭和51年から始まり、今回48回目を迎えます。これまでに大きな事故もなくこれたのも、本日は別府市消防署、消防団本部、傘下各分団を始めとする消防署・消防団、自衛隊関係の方々、別府警察署の方々など多くの人に支えられてここまで来ました。安全第一を目標にケガのないように。多くの全世界の人たちが、扇山火まつりを期待して来別しています。皆さんで一緒に成功に導きましょう」とあいさつ。
 続いて、藤内市消防団長が配備位置への号令を発した。
 式前に扇山中腹以上の配置についている署員78人、団員200人が警備に当たった。
 午後6時、市扇山採草組合員らが1日に八幡朝見神社で採火した御神火で点火。炎は、山頂から徐々にふもとへと広がり、夜空を炎のオレンジ色が彩った。いろいろな場所で、市民や観光客が稜線に沿う火を写真や動画におさめていた。また午後7時に陸上自衛隊第41普通科連隊のグラウンドから別府市制100周年と第110回別府八湯温泉まつりの記念して花火210発が打ち上がり、文字通り火まつりに花を添えた。