高校生と在校生から公募

高校生とAPU生の特命副学長(中央2人)と
サポートメンバーが発表された

 立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は、高校生と在校生による特命副学長の選出メンバー発表会を8日午後2時半、東京ミッドタウン八重洲カンファレンスで現地とオンラインで実施した。
 新しい大学づくりのビジョンの1つとして、高校生とAPU在校生から特命副学長を選出し任命する制度を導入。「ないものはつくればいい。大学はもっと面白くなる。」をコンセプトに、未来の教育の課題を提言するだけでなく、解決したいという強い意思とAPUや大学を通して世の中にプラスのインパクトを起こしたいと願う生徒と学生を募集。高校生は108人、大学生は16の国と地域から49人が応募した。その中から、特命副学長各1人、それを支えるサミットメンバー各4人が選ばれた。
 米山学長は「大学の大きな特色である多様性をいかして、国籍の多様性だけではないものを目指したい。グローバルを越えて高みを目指し、これまでになかった大学になりたい。APUを出た人が世界を変えるだけではなく、大学自体が世界を変えるものになりたい。そのための1つの取り組みであり、厳しい意見も含めて提言をもらう。学内の受け止めもかなり好意的で、大学全体として楽しみにしています」とあいさつ。
 高校生特命副学長の若狭留名さん(ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン1年生、長野県)は「教育にとても興味があり、将来は、世界を舞台にした教育に携わりたい。私が考えるチームの理想像は、1人が突っ走るリーダーを持つのではなく、みんながリーダーになってみんなで意見を出し合う方がクリエイティブなチームになると思う。全員が歯車となって活動できるチームにみんなで協力して作っていきたい」。
 在校生特命副学長のジャハ・アシュミさん(国際経営学部2回生、インド)は「私たちの大学を、イノベーション、共同、グローバルリーダーシップが実践される大学として、次のレベルに持っていくための取り組みをしていくことになります。世界が常に変わり続けるこの社会、常識が変わり続ける社会の中だからこそ、自分たちの道を自分たちで作る、みんなで足りないものを作り上げ、自分たちが望む世界を作りたい」とそれぞれあいさつした。
 また、サミットメンバーも思いを語り、「1年後、私たちはこれを成し遂げたい」のグループワークの結果も報告した。サミットメンバーは次のとおり(敬称略)。
 ▽高校生=阿部七海(私立N高等学校2年生)石川紗羽(宮崎県立飯野高等学校2年生)伊藤凛(私立横浜雙葉高等学校1年生)林樟太朗(滋賀県立膳所高校2年生)▽APU生=木須さくら(サステイナビリティ観光学部1回生)水野重春(国際経営学部3回生)サイフ・シェリフ・アリー・モスタファ・モハメド(国際経営学部1回生)シェーク・ズジャジャ(国際経営学部2回生)