英国ウェールズに高校生7人派遣

長野市長にウェールズへの短期留学を報告した

 別府市制100周年記念事業として公募した、英国ウェールズへの「別府市高校生短期留学プログラム」に参加する6人が14日午後2時、市役所で結団式を行った。
 ウェールズは、2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップで、大分県で2試合を行い、代表チームが別府市でキャンプをしたことなどをきっかけにラグビーを中心に交流が盛んになっている。また、ウェールズは大分県と「友好と相互協力に関する覚書」を交わしている。海外での異文化体験を通して視野を広げ、グローバル人材の育成を目指すのが目的。
 プログラムに参加するのは、赤峰琉生さん(18)=別府溝部学園高校3年=、秋月祈りさん(17)=県立別府翔青高校3年=、椛田れりあさん(16)=同2年=、幸明日香さん(16)=県立別府鶴見丘高校2年=、佐藤美來さん(17)=明豊高校2年=、麻生和歩さん(16)=同1年=。
 参加する生徒を代表して、赤峰さんが「自分では当たり前だと思っていることも、海外でそのまま通用するとは限りません。人種、宗教、習慣、文化、言語等に多様性があるように、日本では考えられないような常識も海外には存在すると聞いています。留学先では、違う言語や文化背景、価値観を持つ人と対話することで視野を広げ、思考を深め、多様な考え方を受け入れることが出来るようになりたいです。新しい発想に触れることで、自分なりのオリジナルアイデアが生まれる可能性を考え、自分の成長の一歩として応募しました。6人で元気に帰ってきたい」とあいさつ。
 長野恭紘別府市長は「若い頃に海外の人と触れ合うことは、長い人生の中で役に立つことが沢山あると思います。楽しんでほしい」と激励した。
 秋月さんは「姉もオーストラリアに留学経験があったので、私も行きたいと思いました」。椛田さんは「ニュージーランドに行って楽しかったので、もっと他の国の文化も知りたいと思いました」。幸さんは「英語に興味があり、ラグビーをやっているので、ウェールズに行ってみたいと思いました」。佐藤さんは「母親も米国で留学経験があり、経験してみたらと勧められました」。麻生さんは「日本と違う景色を見たいと思いました」とそれぞれ応募した思いを語った。
 プログラムは17日から25日。ケルティック・イングリッシュ・アカデミーで語学研修を受けながら、2人1組でホームスティをして各所の見学を行う。また、別府市と姉妹都市のバース市やウェールズ議会を表敬訪問する予定。