杉乃井地熱発電所が再稼働

更新工事などをして再稼働した
「杉乃井地熱発電所」(写真はオリックス提供)

 オリックス不動産株式会社(深谷敏成社長、東京都)とオリックス・ホテルマネジメント株式会社(似内隆晃社長、同)は、杉乃井ホテルの敷地内の「杉乃井地熱発電所」を全面更新し、再稼働した。
 「杉乃井地熱発電所」は、1980年に国内ホテル初(オリックス調べ)の地熱発電所として稼働を開始したが、設備の老朽化に伴って2022年1月から稼働を停止していた。
 今回、発電設備の入れ替え、関係設備の更新工事を行った。新たな発電設備の容量は1100㌔㍗、年間発電量は、622万4千㌔㍗で、発電した電力は、すべて杉乃井ホテルで自家消費する。自家消費型の地熱発電所としては、国内最大規模の発電量を有し、ホテルの電力の約3割を賄う。
 また、年間のCO2排出量の2956㌧の削減を見込んでいる。災害による商用電源が停止した場合でも、天候や昼夜を問わず安定してホテルへの電力供給が出来るため、BCP(事業継続計画)対策としても有効としている。オリックスグループでは「今後もサスティナブル社会の実現に向けた取り組みを積極的に推進していく」としている。