別府市消防出初式(市、市消防本部、市消防団主催)が12日午前9時、的ケ浜のスパビーチで開催され、多くの市民が見守った。
はじめに、消防車両4台、消防団車両22台が車両パレード。消防本部140人、消防団本部、女性分団、20ある地域の消防団から415人が分列行進。別府市災害時消防支援ボランティア、婦人防火クラブなど市民ボランティアも入場した。
国旗掲揚後、参加者、来賓、市民が、これまでの消防職員、団員の殉職者に黙とうを捧げた。
続いて、本田敏彦市消防長と藤内英伸市消防団長から人員報告を受けた長野恭紘市長が、人員・服装点検を行った。
消防団員に表彰状を手渡した長野市長が「幸い、本市は大きな災害はないが、ひとたび災害があれば、消防団員や消防職員が第一線で活躍することになります。近年の災害は、想定をはるかに上回るものであり、予想しがたい事案の発生への対応力が求められています。皆さんは別府市民の誇りです。今後も、市民の厚い信頼と期待に応えて下さい」と訓示。来賓の宮迫敏郎大分県生活環境部長(県知事代理)、萩野忠好別府市議会議長がそれぞれ祝辞を述べた。
別府翔青高校書道部が書道パフォーマンスをし、ひめやま幼稚園幼年消防クラブが「みんなでみんなのお正月」など3曲を鼓笛演奏した。
20の分団が別府湾に向けて一斉放水し、大分海上保安部巡視艇「ゆふぎり」も海上から放水すると、市民から歓声があがった。
塩地奎三郎市連合防災協議会会長が万歳を三唱した。
また、会場内では先着500人に紅白もちを配布した。参加者や見学者は、日本赤十字社大分県支部別府地区奉仕団が用意したコーヒー、ミルクココア、抹茶ミルク、紅茶で体を内側から温めた。
出初式での被表彰者および昨年1年間の消防団関係の表彰者と受章者は、次のとおり。(敬称略)
【出初式被表彰者】▽別府市長表彰(勤続15年)=佐藤克彦(第1分団班長)、山下晃(第3分団)、汐月修(第12分団班長)、田中繁(第15分団部長)、大野仁嗣(同分団)、二宮大造(第17分団)▽別府市消防団長表彰(勤続10年)=藤原孝子(女性分団班長)、神田ゆかり(同分団班長)、赤穂憲朗(第2分団)、児玉伸孝(第3分団)、西本一雄(第5分団)、井義照(第9分団1部部長)、園田雅彦(第11分団部長)、大野正和(同分団班長)、藤野孝博(第12分団)、渡邉将典、橋本一寿(第13分団)、高木章光、渡邉真孝、佐藤真二、清末伸一郎、田原美代子(第14分団)、田中則子、大野武美(第15分団)、後藤孝博(第17分団)
【令和元年被表彰者および受章者】▽令和元年度大分県知事表彰(永年勤続功労章)=佐藤正行、山根文夫▽大分県消防協会長(35年勤続)=甲斐隆一、後藤邦利、大野秀雄、佐藤正行、首藤卓美、齊藤康二、本田敏彦(消防吏員)、寺﨑祐一(同)▽同(30年勤続)=首藤哲生、佐藤文明、梶原聡博、脇博之、佐藤隆博、大田稔▽同(25年勤続)=澤井伸一、香川泰彦、吉見一英、瀬戸由夫、田中洋充、河﨑敏之、田口泰彦、上野恒幸、友澤純子、田原キヨ、久保信子、松田正一、永路尚道(消防吏員)▽同(20年勤続)=片桐誠、加藤健二、宇都利幸、伊藤明彦、安部哲郎、後藤浩昭、平野智弘、久保弘美、阿部浩幸、此本康秀(消防吏員)、千葉一也(同)、大野晃典(同)▽叙勲・令和元年春・瑞宝単光章=屋田義則(元副分団長)▽危険業務従事者叙勲・令和元年・瑞宝単光章=荒木秀登(元消防吏員)、松藤英生(同)▽叙勲・令和元年秋・瑞宝単光章=梶原辰夫(元分団長)、淵忠義(元副分団長)▽危険業務従事者叙勲・令和元年秋・瑞宝単光章=髙橋正次(元消防吏員)、平岡秀夫(同)▽消防庁長官表彰=後藤一彦、本田敏彦(消防吏員)▽令和元年別府市功労表彰=佐藤文明、梶原聡博、佐藤隆博、脇博之、大田稔▽日本消防協会長表彰(功績章)=中嶋伸一郎、平野等、阿部佳子▽同(精績章)=衛藤延義、大野秀雄、佐藤明則、田原キヨ▽同(勤続章)=直野耕治、平子政実、村井良一、齊藤金次、首藤哲生、佐藤文明、園田喜久男、梶原聡博