10月27日の第50回衆議院議員総選挙で10期目の当選を決めた岩屋毅外務大臣が会見を2日午後3時、野口元町の事務所で行った。
大分3区の選挙を振り返って「支援をいただきましたすべての皆さんに、感謝申し上げます。ただ、全国の選挙結果は、自民党にとっては非常に厳しい選挙だったと思う。国民の皆さんから厳しい審判を受けた選挙と思います。対立ではなく、対話と協調の政治を実現していかなければいけないという思いを強くした」と前置きし、与党の過半数割れについては「政権が不安定になる恐れが生じているのは事実。厳しい結果とはいえ、自民党が第一党の立場をいただいたことは国民に対して責任をしっかりと果たしていかないといけない。その責任を担ったというのも事実。野党の意見を取り入れるべきものは取り入れて、安定的な政権運営をしていかなければいけないと思う。担当している外交についても、国際情勢は日々刻々と揺れ動いています。欧州の緊張がアジアにも飛び火しかねない状況と思う。日本の政権が不安定になることは避けなければならない。非常に政権運営には苦労すると思うが、野党と丁寧に対話を重ねて、できるだけ合意を見出して、政策を一歩ずつ進めていかなければならない」と話した。
外交における与野党の差について「野党の主要な政党の方々の考えは、それほど私たちと変わらないのではと思っています。微妙な差異はあると思いますが、外交安全保障の課題については、これまでの国会の議論を聞く限り、それほどの差異はない。外交安全保障政策についても、野党にしっかりと説明してご理解をいただく努力をしていく。努力をすればコンセンサス(意見の一致、合意)を作っていけるのではと思っています」と説明した。
石破首相と一対一で政権運営についてディスカッションしたのかを問われると「今は総理と一閣僚という立場です。外交、防衛政策などについては、しっかり意見交換をさせていただいています。総理と閣僚という立場を横に置けば、長い間の友人なので『自分はこう思うよ』というような意見交換、意思の疎通をしている」と答えた。
そのほか、石破首相を今後どのように支えていくかなどに触れた。