別府市社会福祉会館が30周年

全盲の落語家ザトーさんの
トークで盛り上がった

 別府市社会福祉協議会(会長、長野恭紘別府市長)は、社会福祉会館の開館30周年記念まつりを25日午前10時、同館で開催。多くの人が参加して盛り上がった。
 長野市長が「30年間、会館を利用していただいています。建物を30年間もたせることは技術的には難しくないかもしれませんが、地域福祉の拠点など様々な活動の拠点として世の中が変化する中で、日々の積み重ねで30年間活用されてきたことが称賛されることだと思います。地域福祉は、デジタルだけではなくフェイス・トゥ・フェイスだと実感しています。これからも、温もりあふれる地域福祉をしっかり作っていきたい。思い思いに楽しい時間を過ごしてください」とあいさつ。
 記念ステージとして、落語家ザトーのザトーク、石井暁子さんと竹内竜次さんのフルート&ギターデュオコンサートが行われた。ザトーさんは全盲の落語家として知られている。「よく目が見えないと大変ですね、と言われますが、10年以上も全盲でいると見えないことが普通になる。大変なことはありますが、技術の進歩でスマホも使えるし、音声ガイドでテレビや映画も楽しめます」などと話し、日常生活での楽しみ方など、軽妙なトークで会場を笑わせた。
 また、裏千家・松風会による呈茶があり、会場には、市老人クラブ連合会主催の「ぬり絵コンクール」の作品、福祉用具展示。竹馬体験も行った。