
別府市立朝日中学校の3年生158人の同窓会入会式が4日行われ、同窓会長の浜田博前市長が講演した。
式は体育館であり、亀川義徳校長のあいさつに続き浜田さんが登壇。住吉信子さん(千葉県我孫子市)が朝日中に贈った油絵「原爆ドーム」について話しを始め「ウクライナ戦争など、世界では紛争が絶えません。日本は唯一の被爆国で、広島、長崎のことを忘れないで下さい。平和は何より貴い。昭和60年に別府市議会は非核平和都市宣言に関する決議をしています」と平和を胸に刻んで卒業してほしいと呼びかけた。
中学時代の思い出を「朝日中には地獄があり、毎日の弁当はご飯に梅干しの日の丸弁当。誕生日に玉子焼きをつけてくれました」と食糧難の時代を振り返った。
別府の宝、温泉について「別府の源泉数は2217で日本一ですが、最近、温泉が枯れたという話を聞きます。昭和43年に制定した別府市民憲章は『温泉を大切にしましょう』とうたっています」と語った。
最後は「将来は必ず別府に戻って来て親孝行をしてほしい。地域のため頑張ろうという気持ちを持ってほしい」と締めくくり「町で見かけたら『浜ちゃん』と呼んでほしい」と望んだ。
卒業式は7日に行われる。