明星幼稚園(森日出夫園長)で、年中・年少(3・4歳児)106人を対象に「大分県立美術館(OPAM)美術館の旅じたく」が22日午前9時半、行われた。毎年、年中と年少の園児を対象に、OPAMから職員が幼稚園を訪問して、出張教室を開いているスクールプログラム。講師は、県立美術館の榎本寿紀主幹学芸員。
榎本さんは「県立美術館までは、少し遠いよね。だから、美術館までは、ちょっとした『旅』です。旅に行く前に、いろいろと勉強しましょう」と述べた。今回は、宝石ワークショップ「磨けば磨くほど」をテーマにした。クリスタルやラピスラズリ、トパーズ、クジャク石などの原石を実際に見て、色んな形の石を床に並べてみた。園児は「ハート形があるよ」「これ、平べったいね」「見て、大きいよ」「(数字の)1みたい」と笑顔で話しながら、1つ1つの石を眺めては、ていねいに並べていった。
シールになった四角い板状のものに、細かくした宝石を好きなように並べて、自分だけの飾りづくりにチャレンジ。同じ色を並べたり、カラフルに配置したり、大胆にシールの上に宝石をかけて偶然できた模様を楽しんだり、思い思いの作品が完成。お互いに見せ合った。
また、アルミホイルを丸めてボール状にして、床にこすりつけたりして、丸い形のピカピカした、まるで宝石のような工作物の作り方も学んだ。「宝石の中には、細かくすると絵の具になるものもあります。アルミホイルは何で出来ているのか不思議だなと思えば科学者に、今日のようなワークショップに興味があれば芸術家になってみてほしい」と様々なことに好奇心を持って取り組むことの大切さを教えた。
安達蘭さん(4)は「宝石をつけるのが面白かった。紫色の細長い石をつけたのがポイントです。アルミは丸めてキレイにして一緒に飾ったりしたい」と話した。
年長になると、実際にOPAMを訪れて美術鑑賞をしており、今月20日には、コレクションなどを楽しんだ。