日出町で滝廉太郎123回忌法要

龍泉寺で123回忌の法要が行われた
滝廉太郎の曲をモチーフにカレーづくり

 6月29日は滝廉太郎の命日。滝家の墓のある日出町の龍泉寺で28日午前10時、123回忌法要が行われた。
 滝家は、日出藩初代藩主・木下延俊公に召し抱えられて以来、4代、5代、8代が家老を務めるなど、日出藩の要職を務めてきた。廉太郎の父・吉弘も日出藩士だったが、廃藩置県で藩がなくなると上京し、大蔵省入り。大久保利通の書記官などを務めた。廉太郎は東京で生まれたが、在京の日出町出身者でつくる「暘谷会」に入会したり、父の生まれ育った日出町にもたびたび訪れるなど、ゆかりは深い。龍泉寺には廉太郎や11代目以降の歴代の滝家の遺骨が納骨されている。
 山崎祐介住職が読経する中、安部徹也町長らが焼香。廉太郎の偉業を称え、冥福を祈った。隣接する「日出やまとこども園」(佐藤拓未園長)の園児が「花」などを元気よく合唱。暘谷フラインコールが「荒城の月」などの合唱を披露した。
 また、やまとこども園の5歳児約20人が廉太郎の歌をテーマにしたカレーづくりに初めて挑戦した。廉太郎と日出町の関わりを子どもたちや地域の人により深く知ってもらおうと企画した。立松食育研究所の立松洋子先生に協力してもらい、同園の栄養士らが12曲選んで月別メニュー仕立てに。
 「楽しいお正月カレー」「ころがるおまめカレー」「うぐいすあつまれ!ホーホケキョカレースープ」「お花のメリーゴーランドカレー」「高く登れこいのぼりカレー」「カエルの歌カレー」「トマトカップドライカレー」など12種類のカレーメニューを事前にイラストに描いて、それを見ながら園児が大人に手伝ってもらいながら、野菜の型抜きをしたり飾り付けなどをした。園児たちは「おいしそう」とカレーづくりを楽しんだ。出来上がったカレーはみんなで味わった。