
「人間魚雷回天の記憶」を寄贈
日本文理大学の小島・星芝研究室が制作したドキュメンタリーDVD「人間魚雷回天の記憶」が完成し、このほど、日出町教育委員会に贈呈された。
日本文理大学の小島康史工学部情報メディア学科教授と学生を代表して4年生の出師毅人さん(22)が出席。制作に協力した大神回天会の工藤健次会長(町議)とナレーションを務めた多田利浩事務局長(同)も同席。
「回天」は、「天を回らし、戦局を逆転させる」という意味が込められている。魚雷の中に1人が乗り込み、敵艦に衝突させる特攻兵器。大神にも訓練基地があったが、ここから出撃した人はいない。日出町では、実物大模型を置いた回天公園などがあり、今も当時の様子を知ることができる場所が残っている。
訓練兵だった秋広英雄さんをはじめ、大神回天会前会長の魚住修三さんら多くの人から話を聞いた。
出師さんが「戦後80年という節目を迎え、若い世代として何か出来ることはないかと考えました。取材や制作を進める中で、多くの証言や記録に触れ、当時の人々の考えや現実を知ることになりました。そこで語られる価値観や状況は、現代の私たちとは異なり、強い衝撃を受けました。秋広さんをはじめ、魚住さんがすでに亡くなり、佐藤信三さんも年末に亡くなられたことを知り、伝えていくことの大切さを改めて痛感しました」と話した。
恒川英志町教育長は「小・中学校では、学年に応じて平和学習をしています。長い間、平和教育をリードしてくれていた魚住さんが亡くなり、意思を引き継いでいきたいと思っています。貴重な資料であり、今後の平和教育に活用していきたい」とお礼を述べた。小中学校、支援学校、町役場などに20枚贈った。
同作品は、「伝えよう!英霊の思い映像コンテスト」(感謝の心をつなぐ青年フォーラム主催)で審査員特別賞を受賞した。
