県立別府翔青高校に寄付

鈴木清己(株)スズキ代表取締役社長が
小幡英二校長に寄付金の目録を手渡した

 大分県立別府翔青高校(小幡英二校長)に(株)スズキ(本社大分市、半導体関連商社)が13日午後2時45分、同校校長室で寄付の贈呈式を行った。一昨年度から続いて3回目。
 小幡校長、鈴木清己(株)スズキ代表取締役社長、佐藤元誠(株)スズキ経営企画室室長兼営業企画部部長が出席した。
 寄付贈呈式では鈴木社長から小幡校長に寄付金の目録が手渡された。続いて、感謝状の贈呈式で小幡校長から鈴木社長に贈呈された。
 歓談で小幡校長が「本校は進学の学びから、学びの先にある進学へというフレーズで、自分自身の興味関心がある分野の学びを深めることで、自分が進んでいきたい進学が見えてくる。その根底にあるのが『翔青クエスト』(様々な場面での探究的な深い学び)。この名称を使い出したのが、鈴木社長から寄付を受けた現在の3年生が1年生のときで、これで3学年が揃いました」
 「そのこともあり、今年は学科名を変更して新しい取り組みを進めています。学校だけの学びではなく、別府という街を活用していくリテラシー(特定の分野に関する知識や情報を適切に理解、解釈、分析し、活用する能力)の時代」と話した。
 鈴木社長が「大分県にいくら企業を誘致しても産業を作っても、ちょっとした技術的なものはAIに変わる。どんな世界を作れば、今の物語が変わるという設計ができる人が日本にはいない。探究の授業で養う、考える力、物語を作る力が重要。探究の時間に力を入れている学校は少ない。産業界としてこれが一番必要な力」
 「英語を話す人は多く居る。ただ議論ができない。これが日本の弱さ。すべて英語でスタートできると、イノベーション(新しいアイデアや技術を既存の仕組みと組み合わせ、社会に新たな価値や変革をもたらす新結合)が起きる。ここを変えていく。次の世代の子どもたちのために、地元企業や町が学校と一体となってやっていくことが重要」と述べた。
 今年度の寄付金は、全学年が取り組む「クロスオーバー探究」でのマイクエスチョンプログラム(1年生)をはじめ、生徒が別府市の「地の利」を活かした探究学習を進めるためのフィールドワークや試作品づくりに活用する予定。同校が実施している「翔青クエスト」の一助となる。