市立の幼稚園に22箱を寄付

園児のために弱酸性次亜塩素酸水を寄付した佐藤社長(中央)と梅津さん

 空間除菌株式会社(佐藤政明代表取締役、別府市鶴見)は、別府市立幼稚園に弱酸性次亜塩素酸水20㍑入り22箱を17日午前11時15分、別府市役所を訪れて寄贈した。
 「弱酸性次亜塩素酸水」は、次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸を不純物を取り除いた水で薄めて作られた除菌・消臭剤。弱酸性なので肌に優しく、空気中にある臭気の元を分解してニオイの元から消臭する特徴がある。
 佐藤社長が由布市で経営する旅館「由布の彩おおはし」では、8年前から衛生管理に取り入れているという。その後、この製品を扱う会社を立ち上げた。佐藤社長が所属する、別府中央ロータリークラブで前年、創立30周年記念ですべての幼稚園を回ってフラワーアレンジメントの教室をした梅津圭二当時会長がその話を聞き、新型コロナウイルス感染症の拡大防止で小中学校は休校になっているが、幼稚園児は通っていることから安全対策の1つとして寄付をもちかけた。佐藤社長も「是非」と快く引き受けた。当初は、別府中央RCを通じて寄贈することも検討したが、クラブも感染予防対策として例会が開かれていない状況でもあることから、一刻も早く届けるために、今回は個人での寄贈となったという。
 贈呈式には、梅津さんと佐藤社長が出席。佐藤社長は「人体に影響がないことが証明されており、これでうがいもできる。子どもたちの健康だけでなく、大人の健康管理にも役立ててほしい」と話し、霧吹きに入れた弱酸性次亜塩素酸水を全身にかける実演をしてみせた。液はすでに希釈してあるため、そのまま使うことが出来る。
 長野恭紘別府市長は「不足物資なので、ありがたい。園児のためにしっかりと役立たせたい。先が見えず、どこまでこの状況を続けるのか。早く元気な別府を取り戻したい」とお礼を述べた。

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