「ポール・クローデルと油屋熊八」展

ポール・クローデル氏が
熊八翁に贈った色紙と松本さん
おてもなしての
感謝の気持ちが
書かれたた色紙

 今から100年前に駐日フランス大使として別府市を訪れたポール・クローデル氏が、油屋熊八翁に贈った直筆色紙が見つかり、3日から10月4日まで、別府市立図書館「地域・郷土資料館」で開催されている「ポール・クローデルと油屋熊八」で初公開されている。
 クローデル氏は、1868年にフランスのヴィルヌーヴ・シュル・フェールに生まれ、詩人でありながら外交官を務める「詩人大使」として知られた人物。1921年に駐日大使となり、日本に赴任。1924年11月25~27日にかけて別府を初めて訪問。1926年9月に二度目の来別。その際、9月24日に亀の井ホテルで別府市長主催の歓迎会があり、翌25日におもてなしへの感謝の気持ちを書いた色紙を油屋熊八翁に手渡した。1927年に発行した「別府温泉御遊覧の志(し)を里(り)」の裏面に、写真付きで紹介した。そこには、熊八翁らしい解釈で翻訳した内容も書かれている。来別した時の新聞記事や写真なども展示されている。
 色紙はその後、所在不明となり、失われたと思われていた。しかし、別府の歴史研究をしている松本保久さんが親戚の故・曽根末松さんの自宅で関係者と一緒に古い史料を調査した時に発見した。曽根氏は宇和島出身で、熊八翁の右腕といわれ熊八翁を支え、翁没後は亀の井ホテルの社長を務めた人物。「昔の史料があると聞いて、調べたいとお願いしました。いろいろ色紙がある中に一緒にありました」と話した。
 展示は午前10時から午後6時まで見ることができる。毎週月曜日と第4水曜日は休館日で、休日の場合は翌平日が休館となる。
 また、12日午後2時から公会堂で開催される「湯けむり歴史講座」(参加無料、申し込み不要)でも「別府を愛した『詩人大使』ーポール・クローデルと九州」が行われる。