木下家19代当主の直筆「御城印」

二の丸館で販売中の「御城印」

 ひじ町ツーリズム協会は、日出城址の「御城印」を作成。城址の見学をした人へ記念として販売している。
 「御城印」は、神社仏閣を参拝した証となる「御朱印」にならって作られたもので、全国的にも増えており、多くのお城ファンの中にも収集する人が増えているという。県内では中津城、岡城(竹田市)、杵築城に次いで4番目。
 日出城址の「御城印」の最大の特徴は、日出藩主・木下家の19代当主である木下崇俊さん(86)=神奈川県在住=が「日出城」など文字を書いたこと。町の歴史に興味を持ってもらい、楽しく学んでもらおうというもの。
 日出城は1601年に日出藩主初代・木下延俊公が築城した。木下氏は豊臣秀吉の正室おねのおいに当たり、豊臣家とのゆかりが深い。明治初期には天守を取り壊し、移築されて跡地は日出小学校の敷地などとして利用されているが、石垣や鬼門櫓は現存しており、整備されている。
 普通の「御城印」とは別に、特別な時に配る「御城印」も準備。それには豊臣秀吉から拝領したと伝わる「豊臣印章」が押されている。
 町内には多くの神社仏閣があることや、藩主の菩提寺もあることから、ゴールデンウィークには、「御城印・御朱印めぐり」も企画している。「御城印」は、ほぼハガキサイズで二の丸館で1枚300円で販売している。問い合わせは同協会(電話72・4255)へ。

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