今年1月に中国武漢で新型コロナウイルス感染症の感染者が多く発生した際に、学校法人溝部学園のひめやま幼稚園の当時の年長組を中心に応援メッセージを作り、武漢児童病院の子どもたちにプレゼント。大分華僑華人会の黄梅雄会長が7日午後1時、同園を訪れて駐福岡総領事館からの感謝状と同会からのマスク500枚を寄贈した。
大分華僑華人会は、県内に住む在日中国人団体で、各友好団体と一緒に「武漢頑張れチャリティー」を開催。武漢児童病院に子ども用マスク9200枚を送る際に、ひめやま幼稚園児が自分たちの顔を描いたものや手を取り合っているイラストなどを大きな紙に貼りつけるなどして「武漢、頑張れ」の思いとともに届けた。
ひめやま幼稚園には外国籍の園児もおり、中国に住む祖父母に会いに行けなかったり、海外の実家に行って日本に戻ってこれなかったりと様々なケースがある。辛い思いをしている同じ子どもたちに何かエールを送れればと取り組んだ。現在は小学1年生になっている当時の年長組約60人が自分の顔を描いた。作成している時の様子は駐福岡総領事館にも届けられ、領事館内に写真を飾っているという。
黄会長が「困った時は、国が違っても助け合いましょう」と述べ、溝部仁理事長に感謝状を手渡し、子どもたちにマスクの箱を手渡した。溝部理事長は「いっぱいマスクをいただきました。コロナに負けずに頑張りましょう。大切に使います」とあいさつ。
子どもたちは「ありがとうございました」と笑顔でお礼を述べた。