留学生交流や避難所運営訓練

次々と問題が起こる避難所運営を体験
オンラインを使ってAPUの留学生と英語を使って交流をした

 大分県立別府鶴見丘高校の1年生が13日、総合的な探究の時間で午前中は立命館アジア太平洋大学(APU)から講師を招きグローバル講演会、午後からは市役所から講師を招いてフィールドワークを行った。
 グローバル講演会では薄井道正APUアドミッションズ・シニアフェロー教授が「探究的な学びに挑む」と題して講演。「論理的思考を持つことが大切。生涯にわたって探究するものを持っていてほしい」と伝えた。また、留学生とオンラインで交流。タイやインドネシア、台湾、ネパール、ベトナム、中国などの国から約40人の留学生が参加。
 生徒は事前に考えた質問を英語で行った。バングラデシュの男性は、日本と母国の関係性が深いことや現在別府にいて、からあげやとり天、タコ焼きが好きだと日本語を交えながら答えた。生徒は緊張した面持ちで英語で質問をし、留学生が答えると真剣に聞き取り、メモをとるなどした。
 午後からは、グループに分かれてフィールドワークを実施。防災危機管理課は高校生による避難所運営図上訓練を実施。大規模な災害が発生した場合は、学校も避難所になる可能性がある。高校生の時から、避難所運営について学び、万が一の時に冷静に判断をして行動してもらおうというもの。
 まずは、地震が発生した想定で、全員、机の下に隠れて安全を確保するシェイクアウト訓練を行った。揺れが収まった時点で、避難所として開設した際に考えられる問題やルールなどについて、総務、被災者、情報広報、施設管理、食料物資、救護衛生の6班に分かれて、地域の人が避難してくるという想定で、避難者の人数の把握、体育館使用時のルールの周知・徹底、ライフラインの状況の把握、簡易トイレの組み立て・設置などを自分たちで行った。
 現場では、想定していない不測の事態が起こることも珍しくないため、生徒には事前に知らされていなかった情報を途中ではさむなどして、臨機応変に対応する大切さを教えた。総務班の石川由起さん(16)は「いろんな情報が来て、ごちゃごちゃしてとても大変でした。ルールを決めたり、することが沢山あるので、まとめるのが大変」と話し、実際に避難所運営をすることの難しさを実感した様子だった。

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