別府警察署(矢野哲幸署長)交通課は25日、昨年1年間の交通事故状況をまとめた。
人身事故、負傷者、物損事故は減少したが、死者が3人増加した。
交通事故状況は、人身事故294件(対前年比107件減)、死者5人(3人増)、負傷者361人(131人減)、物損事故3118件(869件減)と、死者数以外は減少した。
交通死亡事故は4件で、1月7日未明に上人南で発生。普通自動車が横転し道路脇の自動販売機に衝突し、運転していた大学生と同乗していた大学生の計2人が死亡した。5月14日朝、浜脇1丁目の県道で普通自動車が横断歩道を横断中のシニアカーと衝突。シニアカーに乗っていた高齢男性が死亡した。6月14日朝、枝郷の市道で軽四自動車が電柱に衝突。運転していた高齢男性が死亡した。10月26日朝、天満町の県道で普通車が横断歩道を横断していた女性に衝突。女性が死亡した。
人身事故294件を路線別にみると、国道91件、県道54件、市道133件、その他16件となっている。事故の多い時間帯は、午前7時から正午、午後5時から午後7時となっている。
事故形態は、人対車(道路横断中41件、その他16件)、車対車232件(正面衝突8件、追突110件、出会い頭55件、追い越しなど3件、左折時8件、右折時23件、その他25件)、車単独5件(工作物追突など3件、駐車車両1件、転落・転倒1件)となっている。
事故原因は、安全不確認123件がトップで、前方不注視112件、ハンドル・ブレーキ操作不適19件、速度12件、その他28件だった。
三代岳樹交通課長は「昨年は、交通事故総数や交通事故負傷者数は大きく減少しましたが、5人が交通事故で亡くなりました。別府署管内では、依然として道路横断中の歩行者が被害に遭う交通事故が多く発生しています」
「歩行者事故は重大な結果に直結します。ドライバーは、横断歩道は歩行者優先という基本的な交通ルールを守り、歩行者をはじめとした交通弱者に優しい思いやりの運転を心がけて下さい。歩行者は、横断歩道を利用して道路を渡る、信号にしたがって道路を渡るといった交通ルールをしっかり守ることや、夜間は明るい服装と反射材の着用を習慣づけて、自分の身を守って下さい」とコメントした。