第12回ワンプレート大会に32人

子どもが作ったワンプレートを食べる保護者

 別府溝部学園高校食物科は「第12回ワンプレート大会」を10日正午、同校総合実習棟1階試食室で開催し、同科2年生32人が参加した。審査は後日、写真で行い、最優秀賞、優秀賞、優良賞などを決める。
 生徒は2年間の調理実習を通して、実践的な知識を身につけながら、調理の技術向上に努めてきた。実習の成果をワンプレートという限られた中で、表現する。
 生徒は、これまで学んだ和食、洋食、中華、製菓、製パンの技術で、材料費1500円で店舗では3千円で出す9つに区切られたワンプレートを作った。
 調理を終えて、保護者との会食の前に、佐藤清信校長が「登竜門があり、1年生の3学期に『かつらむき』、2年生は『ワンプレート大会』、3年生は『卒業発表会』です。今回は、子どもさんが腕によりをかけて作っています。とても美味しいと思います」とあいさつ。
 続いて、松尾司教頭が「コロナ禍の中、生徒の発表会に来ていただき、ありがとうございます。例年、レベルが上がってきていると感じました。皆さんが身に付けた基本はあくまでも基本。将来、あなたたちの味を出していってほしい」と激励した。
 保護者との会食では、箸をつける前にワンプレートの写真を撮る姿があった。その後、会談をしながら一緒に食べた。
 この2年間で学んだ包丁技術の「かつらむき」などをワンプレートに活かしたいとの思いを込めたタイトル「技」を食べた保護者の稲葉みちのさんは「メニューは健康的で美味しい。『魅せる』のも上手。まだまだこれからなので、頑張ってほしい」と話した。
 今回は、密にならないように2班に分かれて調理・会食を行った。
 12日には、食物科1年31人による「第16回かつらむき大会」が行われた。