令和3年第1回の別府市議会定例会は18日午前10時、一般質問の3日目を行った。
午前中は、森大輔氏(自民新政会)と松川峰生氏(自民党議員団)が上下水道局元職員の問題やコロナ対策などについて質問。
午後からは、泉武弘氏(行財政改革クラブ)と小野正明氏(自民新政会)が質問した。
職員倫理の徹底を
森大輔氏(自民新政会)
森氏は、上下水道局元職員(当時は水道局)の贈収賄事件に伴う再発防止について「有罪になったことは、遺憾に思う。この事件により、入札や行政がゆがめられたのではないか」と質問。
藤吉賢次上下水道局次長兼総務課長は「入札行為は適切に行われたと思う」と答えた。
贈賄側の業者が朝見浄水場の運転管理業務を続けていることについて「今回のものとは契約が違うというが、社会の信頼を失った会社が市民生活の重要な部分を担うことは納得できない」とし、倫理規定について「見直しはしないのか」と質問。
新貝仁職員課長は「利害関係者との飲食等は原則禁止しているが、今回のような事件が起きてしまった。内容の見直しを必要に応じて考えたい」。阿南寿和副市長が、利害関係者と意見交換などの名目で飲食する場合は口頭で上司に報告していたことについて「書面で届け出を定めているところもあり、検討していきたい」と述べた。
また、地域経済の状況と産業の支援等活性化策について「これまで様々な支援を行っているが、旅館・ホテル、飲食業以外の業種も支援を必要とする声がある」として、農林水産業や花き、障がい者就労施設への支援などについて考えを質した。関係各課が、補助金などの支援策などについて説明をした。
森氏は、消費喚起のための支援を訴えた。その他、富士見通南立石線道路についても質問した。
広域圏域での取り組みは
松川峰生氏(自民党議員団)
松川氏は、大分都市広域圏推進会議について、概要を質問。行部さと子総合政策課長が「7町1町で構成され、人口減少や少子高齢化などの中で、地域経済を持続可能なものにし、活力ある、魅力ある園域づくりを行い、課題を協議して取り組みをしている。若手職員16人(各市町2人ずつ)で未来創造塾を作っている」と説明。
松川氏は「広域で取り組み、同じテーブルで話し合うことは大切だと思う」とし、塾生からの感想を質問。
行部課長は「垣根を越えて政策を練ることで、同僚とは違う同世代との交流ができ、今後の行政運営に生かせる経験が出来たとの感想があった」。
長野恭紘別府市長は「塾生は意欲的で、目の色が違う印象だった。1つの自治体では出来ないことを連携してやれる機運につながると思う」と述べた。
また、上下水道局のコロナ対策支援について「支払い猶予の現状はどうなっているのか。全国では無料や減免しているところがあるが、別府市はどうなのか」と質問。
大谷嘉彦営業課長が「新型コロナの影響で支払いが困難な場合は、申し出を受けて最長3カ月の支払い猶予をしている。個人からは3件、企業からは55件の申し出がある。全国では減免しているところもあるが、財政状況など様々な違いがある。別府市では困難」と答えた。これに対して松川氏は「市民に寄り添う対応なのか」と指摘した。その他、コロナ対策などについても質問した。