別府市が「おかえりなさい」ポスター作製

思いやりの心を持ってコロナ禍を乗り越えようと
作製されたポスター

 別府市と別府市人権問題啓発推進協議会はこのほど、「STOP!コロナ差別」の人権問題啓発ポスターとして「コロナを乗り越えた大切なあなたへ“おかえりなさい”」のポスターを作製した。
 昨年、新型コロナウイルス感染症が発生して以来、感染者のみならず家族や医療従事者などへ心無い誹謗・中傷が相次ぎ、誰でも感染をする可能性のある感染症への理解を深め、誹謗・中傷などをしないように呼びかけるポスターを作製しており、今回は、共生社会の実現に向けて、感染を乗り越えて戻ってくる人も、待っている人も、人の気持ちに寄り添う思いやりの心を大切にしてほしいという気持ちで人と人とがつながり、互いに支え合って共に思いやる心をつむぐ「べっぷつむぐプロジェクト」の思いやり支え合う事業として取り組んだ。
 感染症を乗り越えて戻ってきた人が、以前と変わらず自分を受け入れてくれていると思えるように、自分自身へのメッセージと感じてもらえるように、一人称で「おかえりなさい」と表現。背景は、人の優しい心をイメージしたピンク系と白を基調とした。
 また、SDGs(持続可能な開発目標)の10番目の「人や国の不平等をなくそう」と16番目の「平和と公正をすべての人に」とも関わりがあることから、2つのロゴマークもつけた。
 ポスターは、市内の公共施設の他、公立幼小学校、高校、人権問題啓発推進協議会の所属団体など170の団体や施設に約500枚を配布。さらに、賛同した事業者などが自由に使えるように、別府市の公式ホームページにもデータを公開している。