日出町在住の坂元選手を町長が激励

初めてのパラリンピック出場で意気込みを見せる坂元選手(左)
職員が手作りの横断幕で坂元選手を迎えた

 東京2020パラリンピックのパワーリフティング女子79㌔級に日本代表として出場する、日出町在住の坂元智香選手(39)が26日、本田博文日出町長を訪れ出場報告をした。
 坂元さんは鹿児島市出身で、15歳の時に脊髄損傷で車いすユーザーとなった。最初は陸上競技をしていて、トレーニングの一環として取り入れていたパワーリフティングに2017年から本格的に転向。以来、全日本選手権に優勝するなど活躍し、女子73㌔級と79㌔級で日本記録を持っている。今回、パラリンピックには初出場で、パワーリフティングとしても女子の日本人選手の出場は初めての特別な大会となる。
 本田町長は「出場おめでとうございます。初めてのパラリンピックでプレッシャーもあると思いますが、日頃の練習の成果を十分に発揮して、思い出に残る大会にしてほしい。良い成績を報告に来てくれるのを待っています」と激励。激励金と花束を手渡した。
 坂元選手は、パラ・パワーリフティングの見どころとして「障がいの区分のないスポーツで、純粋に体重だけで勝負する。でも、ただ重いものをがむしゃらに上げれば良いというものではなく、いかにキレイに上げられるかが重要。相手よりもいかに重いものを上げられるか、かけひきも見どころ。体だけではなく、頭脳も使う競技」と話した。
 また、日本女子初めての出場となることについて「私の競技を見て、やってみようと思ってくれる人が出てくるかもしれない。競技に対する印象も変わると思う」とし、「自己ベストに近づくように、自分のやるべきことをやれば、結果にも納得が出来ると思う。パラ・パワーリフティングはまだ世の中に浸透していないと思うので、どんな競技なのか、是非見てもらいたい」と笑顔で話した。
 廊下では、職員が手作りの横断幕を作って坂元選手をお出迎えし、坂元選手も思わず笑みがこぼれた。