大分県と大分市は29日、870件のPCR検査等を行い、大分、別府、日田、佐伯各市と県外の10代から80歳以上の男女20人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち、5人が「デルタ株」の疑いがある。県内の感染者は計3614人となった。
別府市は5人。20代男子学生はすでに知人が感染をしていた。30代男子学生は24日から、20代男子学生2人と40代女性飲食店従業員は27日から症状が出ているが、感染経路は分かっていない。
大分市は8人。10代女性パート従業員、10代男性公務員、60代女性会社員、20代男性会社員、20代男性パート従業員、20代男性会社員は県外で感染したと見られている。30代自営業の女性はすでに家族の感染が分かっており、80歳以上の無職男性は27日から症状があるが、感染経路は分かっていない。
日田市は3人で、60代無職男性、60代女性会社員は知人、60代男性団体職員は家族の感染が分かっている。佐伯市は2人。40代女性会社員と50代男性会社員で、家庭内感染と見られている。
県外は2人。50代男性会社経営者と10代男子学生。いずれも県外で感染したと思われる。
感染状況を示すステージは、全体では「1」だが、病床使用率に続いて、人口10万人当たりの1週間の新規感染者数が6・08人となり、「ステージ2」のレベルとなっている。全国的にも1日の新規感染者が1万人を超えるなど、感染が拡大している懸念が広がっている。県をまたぐ移動は慎重に行い、会話をする際にはマスクを着用し、手指のこまめな消毒など徹底した感染予防対策が重要。