別府市教育委員会は7月31日午前9時、新図書館整備事業の一環として、ワンデイワークショップ「デザイン思考プログラム水風船チャレンジ」を野口ふれあい交流センターで開催した。小学3年から6年の約20人が参加。
新図書館では、知の拠点として、新たな学びの場づくりや多様な活動、プロジェクトが動き出す創造拠点づくりを目指しており、新しい図書館の可能性や創造性を検証する事業。講師は、西山恵太株式会社CURIO SCHOOL代表取締役。
子どもたちが挑戦したのは、2階から落下してくる水風船を段ボール箱を使って割らずにキャッチするもの。普通に段ボールで受け止めても、水風船は割れてしまうため、工夫する“思考の力”が必要になっている。
段ボールの中に細かくした紙を敷き詰めてクッションにしたり、ガムテープを網目状にして衝撃を和らげたり、水風船がぴったり入る大きさの受け皿を段ボールで作ったりとアイデアを凝らした。中には、段ボールを組み合わせて1階以上の高さで少しずつ水風船を下に落とすことで衝撃を押さえようという作品も。
まずは大人の背の高さから落下実験を行ったが、多くの子どもたちが最初は水風船が割れてしまい、どこが問題なのかを自分で考え、改良を重ねた。何度も作っては実験を繰り返し、試行錯誤した作品で本番に挑んだ。
自分で受け止める子と地面に箱を置いてキャッチする子と様々だが、何人かの子どもが割れずにキャッチすることが出来た。
兄妹揃ってキャッチに成功した岩尾聡一郎さん(11)と柑奈さん(8)。聡一郎さんはシンプルにV字型にした段ボールの受け皿となる部分を紙にしたもので成功。「最初はごきぶりホイホイみたいにしたけど、風船がひっついて割れてしまったので、いろいろ考えて最後の5分で作り上げた。テコの原理を使った」と話した。柑奈さんは、段ボール箱の中に紙を敷き詰めて衝撃を押さえた。「濡れないように紙をいっぱいつめた」と話した。
8月29日には、「ワクワクする図書館ってなんだろう?」をテーマに、午前10時からこどもワークショップ、午後1時からオープンプラットフォーム会議を市美術館で行う。