元防衛大臣の岩屋毅衆議院議員(自民党)は新時代政経フォーラムを7月31日午後1時30分、ビーコンプラザ・レセプションホールで開催した。
開会にあたり、幸重綱二・岩屋毅連合後援会会長が「今、この時期に大切なのはコロナ禍であります。ワクチン接種が進むことを期待していますが、それよりも我々一人ひとりが感染防止対策をしていくことです。今年の10月21日で衆議院の任期が切れます。この3カ月以内に選挙があるということです。後援会としても、皆さんに力を借りて岩屋代議士の当選に向けて頑張っていきたいと思っています」とあいさつした。
岩屋毅衆議院議員が「連日、五輪が勇気と感動を与えてくれています。コロナの中で固く縮こまった私たちの心を、少しずつ解きほぐしてくれていると感じています。その一方で、コロナの感染が東京を中心に急拡大しており、非常に心配の声が上がっています。コロナとは全世界が戦っています。その中で、五輪が開催されて選手が来ています。世界中の人が自国の選手に勇気をもらっています」と述べた。
今後については「コロナ対策は一進一退が続いている。政府は、誰も正解が分からない戦いを懸命に行ってきた。ミスも足りない点もあったと思います。国民のお叱りを受け止めて、改善すべきは直ちに改善していきながら、なんとか戦いを進めて終わらせないといけない」と話した。
続いて、平井卓也デジタル改革担当大臣が「『デジタル化』推進の現状と今後の展望」をテーマに講演した。
「デジタルは日本語に訳すと、訳せる人がいない不思議な言葉。今やらなければならないことは、デジタル化です」と切り出した。
「デジタル化の源流は2003年、麻生太郎副総理が当時、政調会長のときに日本再興戦略としてIT革命の本を出版。その中で日本の経済などが停滞した理由は、その当時から今まで国が思い切ったデジタル化政策を進めきれなかったことが原因」と述べた。
「8千億円のシステム予算のうち、5千億円は維持管理、保守。残りの3千億円はシステム開発になっている。その3千億円すら、法改正による改修。国民を喜ばすような投資は、やっていない。国の行政システムが、国民を驚かせるほど便利になっていないし、デジタル分野で、日本の企業が最先端を走っていない。経済を停滞させた理由の一つが、明らかにここにあると言える。デジタル化やIT化という言葉のインパクトを、国も民間企業も甘く見てしまったと思います」と語った。
「代替できないサービス業などの価値は不変のもの。しかし何も変えなくては、その価値は守れない。デジタルトランスフォーメーションとはそういうことで、皆さんの一番の強みをいかに変わっていく社会の中で、強化していくか。基本は大きく変わるものではないし、社会に必要とされるかどうか。道を踏み外さないデジタル化が大事」と述べた。
講演終了後、岩屋衆議院議員と平井大臣が対談した。
最後に、岩屋衆議院議員が次期衆院選大分県第1選挙区で立候補予定の高橋舞子さんが紹介された。