アール・ブリュットの芽ばえ展

27日まで別府市美術館で開催されている「アール・ブリュットの芽ばえ展」

 「別府市アール・ブリュットの芽ばえ展 障がいをこえて」は27日まで、別府市美術館2階企画展示室で開催している。展示は午前10時から午後5時、最終日は午後3時まで。休館日は23日。別府市が協賛。今回で6回目。
 芸術の鑑賞や創造を通じて、障がいのある人の日常生活や社会生活を豊かなものとし、障がいのある人とない人の相互理解を促進することが目的。
 オープニングセレモニーは19日午前9時45分から。実行委員長の首藤辰也別府発達医療センター児童発達支援管理責任者が「今回、初めて別府市美術館で開催します。作品総数は84作品。コロナ禍の開催で今までと比べるとやや少なめですが、力作が多く集まりました。別府市美術館は、感染防止対策を徹底しておりますが、コロナ禍で美術館に出かけることを控えている方もいらっしゃると思います。出展作品や展示の様子などを含めて記録動画にまとめ、後日、公開できるようにしたいと思います」。
 来賓の田辺裕別府市市民福祉部長は「昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、残念ながら中止となりました。これまでも多くの作品が集まり、盛大に開催されましたが、今回も素晴らしい作品ばかりが展示されています。障がいのある方の生の芸術作品に触れ、その素晴らしさに感動することで、障がいのある方とない方の相互理解促進につながることを願っています」。
 展示会に出展している作家を代表して河野龍児さんは「コロナ禍の中、感染予防対策を施していただき、別府市美術館という大きな会場で、作品を披露する機会を与えていただき、ありがとうございます。作品を出展している作家さんには、それぞれさまざまな特性があり、その特性を個性として唯一無二の作品が展示されています。会場に足を運んでいただき、作品を通じて皆さまの心の中に作家一人ひとりの思いが少しでも伝われた幸せです」とそれぞれあいさつした。
 セレモニーが終了し、来場者が企画展示室の作品84点を見て回った。また、どのように飾られているか気になった出展者もおり、写真を撮る姿もあった。