別府市南町のミカド肉店(桝田浩社長)は8月1日に大分県で認定している、HACCP(ハサップ)の修了証を授与され、食肉業では県内で第1号のモデル施設となった。
HACCPとは、Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析および重要管理点)の略称。食品安全の管理方法として世界的に利用されており、問題のある製品の出荷を未然に防ぐとともに、原因の追及を容易にすることができるシステム。平成30年6月13日に「食品衛生法等の一部を改正する法律」が公布され、改正された食品衛生法で、すべての食品等取扱事業者はHACCPに基づく衛生管理について計画を定めなければならないとされている。令和3年6月から義務化されている。
同店は5月から取組をはじめた。きっかけは取引業者から取引をするためには「HACCPの導入が大前提だ」といわれたこと。今までも管理はしていたが、さらに細かく空調、温度チェックを用紙に記入するなど新たな仕組みになったため、職員が慣れるまで苦労した。営業部長の桝田傑さんは「設備投資や新たな仕組みに慣れるまでとても苦労しましたが従業員の意識が変わり、仕事への取組も変わった。いつ誰が来てもキレイな状態で、やってみてとても良かった。他の事業の方々もぜひおすすめします」と話していた。 (福島)