別府市議会の予算決算特別委員会(荒金卓雄委員長)は27日正午頃、令和2年度の決算認定審査による意見書を長野恭紘別府市長に手渡した。荒金委員長と松川章三議長が出席。
意見書では▽持続可能な財政運営=事業計画や地方債の管理を適切に行い、持続可能な財政運営に取り組むこと。財政規律を緩めることなく、更なる収支改善に取り組むこと
▽補助金の必要性の検証=補助金の交付にあたっては、公益性や公平性を確保する必要から、十分な審査と検証を実施し、必要最低限の予算執行とすること。補助事業終了後には、実績報告をもとに精査するとともに、補助金等成果報告書により、更なる透明性の確保を図る
▽移住定住の促進=中心部や郊外など、エリアごとの特性を生かすため、市内全域を目標に空家バンクの登録増加に取り組むこと。「おためし移住施設」の利用者が確実に移住に結びつくように、利用者が求める情報の提供に努めること
▽人員の確保=ワクチン接種などの業務量の増加に対応するため、ICT推進による業務の効率化に取り組むとともに、現状を把握し、市民サービスに影響がないように必要な人員を確保すること。人員体制は柔軟に対応すること
▽次年度の予算編成等=コロナ感染症の長期化により、更なる財源確保が必要になると見込まれるため、事務事業の精査、縮小、廃止等を積極的に行うこと。加えて、近年多発する自然災害に対応するため、将来への投資的事業についても必要に応じて計画修正を行うなど、柔軟な事業執行に努めることーとしている。
荒金委員長は「意見書及び委員会での意見を令和4年度の当初予算編成に反映することを要望するとともに、予算審議と決算審査の循環性を図るため、令和4年予算決算特別委員会で、その取り組みについての回答を求めます」とした。
長野恭紘別府市長は「認定をいただきましたが、反対討論にもあったように、分かりにくい所もあるのかなと思っている。財政規律を守り、攻めと守りを見極めて、次の時代に向かって準備をしていきたい。ビービズリンクについては、透明性など認めてもらえるようにしていきたい」と話した。