大分県はこのほど、令和3年10月の宿泊客等の速報値を発表した。10月の宿泊客数は、26万1219人で、前年同月と比べると14・4%になる見込みだが、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きをみせている影響か、今年に入って一番多い宿泊客数となった。
うち、日本人客が25万9857人で、前年同月と比べ、14・5%減となる見込みとなっているが、9月の16万2414人と比べるとかなり増えていることが分かる。
一方で、外国人宿泊客は1362人で、前年同月と比べて3・3%減となることが見込まれている。依然として、観光における入国の規制があることで、1年以上にわたって低調が続いている。
有料観光施設の入場客については、39万2533人で、屋内施設は前年比6・3%増えたが、屋外施設は6・9%減となっている。全体では、2・7%減。
依然として厳しい状況は続いているが、全国的に新型コロナの感染拡大がおさまりを見せており、「新しいおおいた旅割」などの効果で少しずつ観光需要が戻りつつある。来年には、国のGoToトラベルが再開されると見られており、年末・年始にかけて訪れる人が増えることが期待されている。
その反面、感染の再拡大防止のため、マスク着用や手指の消毒、換気、適度の距離を保つなど、基本的な感染予防対策は続けなければいけない。安心して旅行を楽しんでもらうための対応が重要となる。