令和3年第4回別府市議会定例会が29日午前10時、開会した。会期はきょうから12月13日までの15日間。
定例会では、市執行部が令和3年度一般会計補正予算、国民健康保険事業などの特別会計補正予算の予算関係5件、条例関係8件、その他12件の計25議案を上程した。
長野恭紘別府市長は、新型コロナウイルス感染症について「8月中旬をピークに減少傾向となり、秋の行楽シーズン到来とともに人々の動きも活発化してきました。大分県農林水産祭や大分国際車いすマラソンは2年ぶり、市関係では『マーチング・カーニバルin別府2021』や『ONE BEPPU DREAM AWARD2021』などが開催され、再び賑わいがもどってきました。ワクチンについては、医療従事者を対象に3回目の接種が12月下旬から始まります。市内の状況は11月24日時点、2回目の接種を終えた人は全人口に対して76・2%と高い水準。11月以降、規模を縮小しつつも、まだ接種していない方が接種できる体制も継続していきます」と述べた。また「べっぷ帰ってきたエール券」「大分空港の小型人工衛星打ち上げ拠点『宇宙港』に選定」「別府市PCR検査センター」などについても説明した。
令和3年度一般会計補正予算について
▽補正額は15億500万円の増額で、補正後の予算額は577億3270万円。
▽総務費は、湯のまち別府ふるさと応援寄付金の増加に伴う関係経費の追加額および別府市国際交流会館の売払収入などを公共施設再編整備基金に積み立てることに伴う基金積立金の追加額を計上。
▽民生費は、事業所や利用者の増加に伴う自立支援給付費および障害児通所寄付費の追加額を計上。
▽衛生費は、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を12月から開始することに伴い、当該接種に係る所要額を計上。
▽商工費は、大分空港において小型人工衛星の打ち上げに向けた動きが本格化していることに伴い、宇宙産業jの将来的な発展を見込み、別府スペースバレーの実現に向けた調査費を計上。
特別会計予算の補正額は34億4740万円の増額で、補正後の予算額は589億1447万3千円。
条例関係は「別府市手数料条例及び別府市印鑑条例の一部改正について」は、個人番号カードを利用した印鑑登録証明書のコンビニ交付を実施することおよび印鑑登録証明書などをコンビニ交付する際の手数料を定めることに伴い、条例を改正する―などと説明した。