九州沖縄地区の防衛協会連絡協議会

九州沖縄地区の防衛協会関係者らが集まった行われた大分大会
日本の防衛問題について話す岩屋防衛大臣

 九州沖縄地区防衛協会連絡協議会(会長・蒲島郁夫熊本県知事)は、第54回協議会大分大会2019を、全国防衛協会連合会女性部会(江上栄子会長)は全国研修会IN大分を1日、日出町のホテル&リゾーツ別府で合同開催した。
 午後1時10分から、九州沖縄地区女性部会役員会、同50分から九州沖縄地区協議会総会、同2時10分から全国防衛協会女性部の役員会と九州沖縄地区の青年部役員会を開き、同3時から大会式典を実施した。
 オープニングは、津久見樫の実少年少女合唱団が「津久見扇子踊り」などを披露。大坪勇郎副会長(佐賀県会長)が「日本の回りには、安全を脅かす大きな問題があります。国内では、いろんな災害が起きている。自衛隊への理解を深めてもらうことが大切。それぞれの地域での活動に感謝します」とあいさつ。江上会長もあいさつをした。
 来賓の安東隆・大分県副知事、衛藤征士郎衆議院議員、足立信也、安達澄・両参議院議員らが祝辞を述べた。
 特別対談として、日出町在住のスーパーボランティアで知られる尾畠春夫さんが登場し、衛藤まり子大分県防衛協会女性部会長の司会で会場から質問を募る形で活動について話をした。
 引き続き、岩屋毅・防衛大臣が特別講演を行った。岩屋大臣は「就任して11カ月が経つが、毎日のように何かが起る。以前から防衛族だったので、分かっているつもりではいたが、歴代の長官、大臣がどれだけ苦労していたかを身にしみて感じている。日本を取り巻く安全保障環境は、ものすごいスピードで変化していると思う」とし、北朝鮮や中国、ロシア、イランなどの情勢を説明。災害対応については「1人でも多くの人を守るのが自衛隊のもう1つの大事な使命。平時でも、何かあればすぐに対応できるように、待機をしている隊員もいることを知ってもらいたい。
 国民の皆さんから『ありがとう』『ご苦労様』と声をかけてもらえることが、自衛官にとって、何よりの励みになる」とした。
 また、昨年、防衛計画の大綱を作ったことにも触れて「護衛艦の改修について、空母化のような報道がなされているが、戦闘機の運用の幅を広げるためと太平洋の守りのためであり、空母のような運用をするわけではない」と話した。
 最後に、韓国との関係については「GSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄は、非常に残念」としながらも「日米韓の安全保障上での協力は必要。粘り強く再考を求めていきたい」と結んだ。

コメントを残す