NZ代表オールブラックスが地域交流

子どもたちとラグビーを通じて交流を深めたオールブラックスの選手たち
前日には市役所でハカのパフォーマンスが行われた

 RWC2019大分大会で別府市でキャンプを行っている、NZ代表のオールブラックスは1日午前9時、B―CONで交流イベントを行った。オールブラックスが交流イベントを行うのは、公認チームキャンプ地では別府市のみ。
 午前7時からの整理券をめぐり、長蛇の列ができた。はじめに、マオリのハカ・パカグループのジェームス・ウェブスター氏が指導するNZロトルア市にあるロトルア・ボーイズ、ロトルア・ガールズ両高校の生徒たちで構成する「ラウクラ」が迫力あるハカを披露。
 長野恭紘別府市長が「別府だけで交流イベントが開催できたのは、姉妹都市との32年の友情の歴史があるから。子どもたちに残せる素晴らしいレガシー。」とあいさつ。開催都市特別サポーターの内川聖一福岡ソフトバンクホークス選手が登場し、会場を沸かせた。
 県立別府翔青高校のブラスバンドによる生演奏で、キーラン・リード主将をはじめ、スコット・バレット、ジョージ・ブリッジ、リコ・イオアネ、ベン・スミス各選手ら14人が登場。市と市ラグビー協会が記念品をプレゼント。
 事前に選ばれたラグビースクールの子どもたち2百人に、選手によるラグビークリニックが行われ、子どもたちは正確なキックや高く上がったボールをキャッチするなど習い、選手と触れ合いながら学んだ。ラグビースクールの久民和輝さん(12)は「キックは足の近くにボールを置いて蹴る事を学びました。憧れの選手はボウデン・バレット」と話した。
 会場を訪れた約2千人によるニュージーランド国歌斉唱が行われ、明星小学校の西美香子さん(11)がお礼の言葉を述べた。最後に、オールブラックスを代表してリード主将が「ありがとう、別府」と日本語であいさつ。
 市役所では9月30日にラウクラのパフォーマーによるハカなどが披露。訪れた人と一緒に踊ったり、最後は「上を向いて歩こう」を日本語で歌うなどして、大盛況のうちに幕を閉じた。

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