別府市の教育を語る懇話会

グループに分かれてこれからの学校教育などについて意見交換をした

 別府市教育懇話会(芝尾宏会長)は、令和元年度別府市の教育を語る懇話会を10月31日午後3時、市役所で開いた。11月1日の「おおいた教育の日」関連事業で、12回目。退職・現職校長や教職員、PTA関係者ら約100人が参加。
 芝尾会長が「新しい時代とは、どんな時代か。子どもにつけさせたい力とは何か。生きる力、忍耐力、コミュニケーション能力、実践力、英語力いろいろある。幼稚園に勤務していた時、子どもから、生きる力は与えるものではなく、引き出すものだと教えられる出来事があった。懇談会で何か1つでも持ち帰れるものがあればと思う」とあいさつ。
 寺岡悌二教育長は「2020年4月から、外国語活動と外国語教育、プログラミングが始まる。子どもたちが生きる時代は、テクノロジーが発達している時代だが、変わらないものもある」と述べた。
 引き続き、学校教育課から「新しい時代を生きていく子どもたちにつけたい力~ソサエティ5・0と新学習指導要領」、総合教育センターから「別府の子どもたちの現状について」説明があった。ソサエティ5・0とは、サイバー空間と現実空間を高度に融合させたシステムによって、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会のこと。IoTですべての人とモノがつながって新たな価値を生み出したり、地域課題をイノベーションで克服したり、ロボットやAIなどを利用して人の可能性が広がる世界を実現する。
 新しい時代により、子どもたちの65%は、将来、今は存在していない職業に就くと言われており、多くの仕事が自動化されるとされている。そんな中で、新しい学習指導要領では、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創り、社会や人生をより良いものにしていくかを考えて、主体的に学び続けることで自らの能力を引き出して試行錯誤したり、多様な人と協働して新しい価値を生み出していくために必要な力を身に着けることが大切としている。
 学びに向かう力や人間性、知識・技能、思考力・判断力・表現力を育成し、新しい時代に必要となる資質や能力の育成と学習評価の充実を方向性として掲げているーとの説明が行われた。
 引き続き、グループ別討議が行われ、学校の現状やいじめ問題、新しい学習の仕方、地域との関わり、コミュニティースクールについてなど様々なテーマで意見交換をした。

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