11月は「児童虐待防止月間」。県民に広く児童虐待防止を呼びかけようと「第5回オレンジリボンたすきリレー」が7日午前9時45分、別府市役所をスタートし、大分県庁まで約14㌔を歩いて行われた。
オレンジリボン運動は、2004年に栃木県で3歳と4歳の兄弟が父親から暴行を受け、その顔を見たコンビニの店長が警察に通報し、一時保護されたものの、適切な措置が取られず、再び暴行を受け、橋の上から川に投げ込まれて死亡する事件を受けて、全国的に広がった活動。オレンジは、子どもたちの明るい未来を表す色。
しかし、児童虐待のニュースは後を絶たず、前日も福岡県で昨年11月に当時1歳の男の子をエアガンで撃つなどの虐待をしたとして、両親が逮捕されたばかり。男の子は翌月に死亡している。
別府市役所で出発式が行われ、25団体約150人がオレンジ色のTシャツを着て参加。松永忠・県児童養護施設協議会長がリレー開催宣言。引田正信県里親会会長が「児童虐待という痛ましい報道が続き、心がさいなまれる。小さな運動かもしれませんが、大切な1歩だと確信し、その思いを胸に歩きましょう」とあいさつ。
阿南雄二郎県ファミリーホーム協議会会長が「気持ちを1つにして、広く県民に児童虐待防止と権利擁護を訴えていきたい」と宣言文を読み上げた。長野恭紘別府市長も「ここにいる人たちは、具体的な行動だけではなく、24時間体制で子どもたちの幸せのために戦っている人たちだと思う。大人が守ってあげないと、小さな子どもは自分では守ることが出来ない。子どもたちはみな、幸せになる権利を持っている。子どもたちのキラキラ輝く未来のため、共に行動をしていきましょう」とあいさつ。
一行は、「こどもの幸せのために」などと書かれたのぼりを手に。別府市役所をスタートし、大分市役所、県庁まで歩いて活動をPRした。