山の手防災士を中心に防災訓練を実施

防災士が講師となって、住民が簡易トイレの組み立てなど実際に体験した

 山の手ひとまもり・まちまもり協議会(平川栄二会長)は、防災士のスキルアップ訓練を4日午前10時、市立山の手小学校体育館で行った。地域住民ら約160人が参加した。
 同協議会は、生活安全部を作り山の手中学校区内の自治会、防災士が協力して地域の安全を守るための活動の一環として実施した。行政に頼らず、防災士が講師となって、地域で防災訓練を行うもの。
 平石会長が「今まで顔の見えない関係だったのを、顔の見える関係にしたいと思う。校区で防災士会を作り、今後、安全安心な地域づくりに貢献してくれると思っています」とあいさつ。
 訓練実行委員長の児玉明・朝見2丁目自治会長は「台風19号では、3つのことが問題になったと思う。ホームレスが避難所に入るのを断られたケース、車の中で亡くなった人が半数、警戒区域外での災害発生による予測がつかないものがあったこと。意識を変えていかないといけない」と述べた。
 訓練では、簡易トイレの組み立て、応急手当、心肺蘇生法、応急担架組み立て、非常食試食体験を行った。応急手当では、身近にある雑誌やネクタイを使って骨折の手当をしたり、応急担架では、毛布を使ってみんなで運んだりと体験しながらそれぞれ防災について改めて考えた。

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