香港の小学校と石垣小の児童が交流

トーマスチャンスクールの児童(右2人)と石垣小5年生が絵を描き交流を深めた

 市立石垣小学校運営協議会(中川宣忠委員長)は同小5年生と香港のトーマスチャンスクール4、5年生の「文化交流会」を3日午前9時、石垣小学校体育館で行い、石垣小の児童77人、トーマスチャンスクール4年生6人、5年生18人が参加した。通訳ボランティアとして、別府溝部学園短期大学留学生が務めた。
 運営協議会が昨年、同小(佐藤元昭校長)にトーマスチャンスクールとの交流を提案。どのようなことをするのか、いつにするのかなどを調整して、今回の文化交流会が実現した。
 体育館に香港の児童が到着すると、石垣小の児童は拍手で出迎えた。
 はじめの会で、早川侑李さんがはじめのことばを述べ、佐藤校長が「香港から来ていただいた皆さん、ようこそ石垣小学校へ。別府を、石垣小学校を楽しんで下さい。石垣小学校5年生の皆さんは、小学校の代表だけではなく、別府市の代表であり、大分県の代表、日本の代表として、香港の友だちと交流します。代表として恥ずかしくないように、思ったことはどんどん言って、交流を楽しんで下さい」とあいさつした。
 児童代表の江藤叶季子さんが「石垣小学校には、元気いっぱいの児童がたくさんいます。一緒に絵を描いたり、話をしたりする中で、お互いのことを知り仲良くなりたい」と歓迎のことばを述べ、伊﨑百花さんが香港の児童を歓迎する歌「ビリーブ」を紹介すると、石垣小5年生全員で合唱。
 それを受けてトーマスチャンスクールを代表してカヤノ・チャンさん(10)が「皆さんと交流ができて、感謝します。私たちは、今日をずっと待っていました。お話したり、絵を描いたりすることが、とても嬉しい」と謝辞を述べた。
 交流活動に移り、「Happy(幸せ)」をテーマのアート作品を制作した。講師は、アイキャッチ・デザイナーの土谷稔さん。児童は6チームに分かれて、B5の画用紙に笑顔の似顔絵を描き、それをたて・横2㍍の模造紙に貼りつけた。空白の部分には、児童それぞれが考えるハッピーのイメージを描いた。最初は互いの言葉が通じないから距離があったが、通訳ボランティアが中に入ることにより、その距離を徐々に縮めていた。
 チームごとに作品の説明や工夫した場所などを発表し、記念撮影を行った。
 終わりの会では、石垣小を代表して稲尾笑花さんとナヴィード・ムハマド・ウマーさん、トーマスチャンスクールを代表してチャンさん、キ・シさん(10)が感想を発表した。
 佐藤校長が謝辞を述べた後、手作りプレゼントを石垣小の山本未来さんからトーマスチャンスクールのチャンさん、フー・ヘイトンさん(10)に贈られた。

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