森田展弘理事長年頭あいさつ①

企業後継問題を支援

森田展弘大分みらい信用金庫理事長

 あけましておめでとうございます。
平素より大分みらい信用金庫に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。新春にあたり、地域の皆さまのご健康とご多幸、ならびに益々のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
 昨年の国内景気を振り返りますと、多くの自然災害が立て続けに発生し、尊い人命やインフラが失われる事態が続いたことや、米中貿易摩擦をはじめとした海外情勢の影響など不透明な要素はありましたが、堅調な企業業績や雇用・所得環境の改善を背景として、全体としては緩やかな回復基調が続きました。
 県内では、日本中が大いに盛り上がったラグビーWCにおいて、世界ランク上位のチームがキャンプを行うとともに、準々決勝を含めた5試合が開催され、欧米・オセアニアを中心とした多くのラグビーファンの方々が来県されました。その宣伝効果として世界へ向けて「おんせん県大分」を刺激的に発信することができ、まさに名実ともに世界一の温泉観光地として、ワンランク上のステージを歩み始めたと確信しています。
 さて、地域を取り巻く環境は、人口減少や少子高齢化、後継者不在、慢性的な人手不足などの問題が年々深刻化していますが、中でも、後継者や事業承継で悩まれているお取引先が急激に増加しています。また、事業を継続、拡大したいけれども、人材が足りずに困っているというお話も多くなってきました。
当金庫が2回にわたって実施したアンケート調査結果では、特に70歳台以上の経営者に後継者問題で悩まれている方が多いという結果になりました。このようなお取引先に対しては、営業店と本部(企業サポート部)が一体となって、事業を継続できるための方策や雇用を確保するための方策について、経営者の皆さまと真剣に検討を進めています。昨年は、事業引継ぎ支援センターとの連携により、大分・別府・湯布院でマッチングを成立させることができました。令和2年においても、引き続き役職員のレベルアップと外部関係機関との連携を一層強化し、これまで以上の取り組みを実践していきたいと考えています。(つづく)

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