朝日大平山地区館のシニアカレッジ

約70人が参加したシニアカレッジ

 別府市朝日大平山地区公民館(笠置高明館長)は湯のまち学びのカレッジ「シニアカレッジ」を14日午後1時半、同地区館で開催し、約70人が参加した。
 講師は、大分県立歴史博物館主幹学芸員の平川毅さん。
 今回のテーマは「近世の六郷満山について」。
 藤渕孝司シニアカレッジ副委員長、笠置館長のあいさつ後、講演が始まった。
 「六郷満山にとって、鎌倉時代は大きな画期となった時代。この時代、比叡山を通して鎌倉幕府と結び付くようになり、これを背景にその勢力を強めていった」と説明した。
 しかし、一転して続く南北朝時代以降の六郷満山は、武士勢力の拡大のもとで衰退の一途をたどっていくことになる。
 「近世の六郷山は、組織的な峯入りを開始した。しかし、その資料は見出せない。始まったのは、両子寺を中心に実施された寛延3年の峯入りから。続くのは宝暦9年、安永8年、寛政11年などと約20年ごとに実施された。以下、復興過程をたどっていった」と述べた。
 そのほか、布教活動の活性化などについてもふれている。

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