小川さん著書「日本一周最果て鉄道旅」

昭和41年に友人との鉄道旅を紹介した
「昭和四十一年日本一周最果て鉄道旅」

 千葉県浦安市在住の小川功さん(74)=滋賀大学名誉教授=が青春時代に日本全国を鉄道で旅をした記録をつづった「昭和四十一年日本一周最果て鉄道旅~青年は最果てを目指す~」(笠間書院発行、259㌻、税別1600円)が昨年12月に発行され、別府も紹介されている。
 小川さんは、鉄道史学会、産業考古学会などの会員。20歳の時に、中学、高校と同級生だった犬塚京一さんと列車で日本1周の旅に出た。学割切符などを使って、3月2日から18日まで、17日間にわたって日本中を回った。本には、小川さんが撮影した懐かしい鉄道写真が満載。3部構成で、第1部は当時の記録、第2部は旅のその後、第3部は旅に参加できなかった仲間との座談会を掲載している。
 阿蘇駅から大分駅まで急行で行き、日課としていた写真撮影とスタンプを押すと、別府湾沿いに大分から亀川を結ぶ私鉄である大分交通別大線に乗り換えて、別府にきた小川さんと犬塚さん。北浜まで50円の乗車運賃を払い、当時の国鉄別府駅まで行き、駅周辺を散策。本には、当時の近鉄百貨店の写真が紹介されている。
 小川さんは「この日はよい天気で別府湾の景色も極めてよし。別府は西南日本の人間には、熱海以上に日本最大の温泉地・観光地という強烈なイメージがあった」と振り返る。近鉄百貨店の屋上から見た別府の景色の素晴らしさに触れている。
 小川さんは「53年前に別府を訪れ、別府ファンの1人。別府の皆さんにも読んでもらえれば」とコメントを寄せた。

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