タブレット導入検討へ

タブレット導入も視野に入れて、体験会を行った

 別府市議会は、ペーパーレスによるコスト削減や議員活動の促進のため、タブレット端末の導入を検討しており、12日午前10時、タブレット端末操作体験会を開催した。21人が参加。
 議会では、3月の予算や9月の決算時期には、多くの資料があり、資料作成、配布などの職員の負担を軽減するとともに、議員にとっても重い資料を持ち運ぶことがなくなり、検索機能を使えば、すぐに資料を見つけることが出来るなど、業務の効率化を図れるメリットがある。行政側はすでにタブレット端末を利用した会議などを推進しており、ペーパーレス化が進んでいる。
 全国的にも導入する議会が増えているが、大分県内では、実際に運用しているのは杵築市のみで、他市でも導入の動きはあるものの、まだまだこれからの課題。
 別府市議会では、昨年12月にタブレット端末導入検討委員会(阿部真一委員長)を立ち上げ、導入に向けた検討を行っている。実際にタブレットを操作して使用するイメージを持ってもらおうと体験会を行った。
 阿部委員長が「昨年委員会を立ち上げてから、杵築市にも視察に行きました。議会としても、ペーパーレス化の流れを注視しながら、検討が必要ではないかと思います。今後の検討材料として、皆さんのご意見をうかがいたい」とあいさつ。
 クラウドを活用したペーパーレス文書共有システム「サイドブックス」を運営する、東京インタープレイ株式会社による議会ICT化とタブレットの活用方法の説明が行われた。それによると、行政側と議会側が同時期にタブレットを導入するケースが多く、片方だけがICT化してもうまくいかないのが実態だと言う。ファイルを開いたり、ペン機能を使ってメモ書きをしてみたりした。
 また、チャットツールを使った事務連絡方法などについても学び、実際に、チャットを使ってみた。最初は戸惑っていた議員もいたが、多くの議員が利便性を理解して「意外と大丈夫だった」「慣れるしかない」と前向きな声が聞かれた。導入の有無や時期については未定で、今後も検討を重ねていくことにしている。

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