東洋のブルーラグーン構想まとめる

基本構想策定に向けた議論について説明をする斉藤会長(左から2人目)ら
候補地として最もベターとされた上人ケ浜公園。
奥には、外国人観光客に人気の別府海浜砂湯も

 別府市は、第3回屋外温浴施設に関する基本構想策定委員会(委員長・斉藤雅樹東海大学教授、6人)を2日午前9時から市保健センターで開いた。会議は非公開で行われた。
 会議終了後、斉藤会長らと担当の温泉課が会議内容などについて説明をした。「別府らしさを基盤に、時間的・空間的な広がりを体現した世界オンリーワンの温泉施設」を基本理念とした。その上で、事業コンセプトとして▽別府温泉の本物を活かす(本物感)▽別府の自然を活かす(自然との一体感)▽持続可能な施設整備(環境共生)▽別府温泉全体で稼ぐ(地域連携拠点づくり)▽新たな温泉コミュニケーションの創造(時代とともに進化する温泉文化)を掲げた。
 斉藤会長は「まずは、別府の強み、弱みについて議論をし、持っている資源を再認識、再評価するきっかけになったと思う。別府は温泉に関して言えば、世界の都だと思う。圧倒的な強みを持っている。ただ、必ずしもそれを表現できていないのではと思う。温泉文化の流れの中で基本構想について考えた。ブルーラグーンをオマージュしながらも、違う形で体現しないといけない。ゲートウェイ的な広がりを持たせることが出来れば」と話した。
 また、前回、4カ所の候補地を示した中で、面積や景観、アクセス条件、インフラ整備状況、湯量の確保などを勘案した結果、トータルとして、整備に有利なのは海側で、海浜砂湯を含めた活用ができる上人ケ浜公園がよりベターだとの考えに至ったという。山側では、鍋山地区の方が事業可能性があるとの意見になった。
 令和2年度の当初予算案で事業手法導入可能性調査業務委託料を計上しており、事業化に向けたサウンディング調査などを行う予定。委員会からの基本構想のまとめは、今月中に長野恭紘別府市長に報告することにしている。

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