温泉の魅力などを詠む

鉄輪地獄地帯公園に掲示されている、別府湯けむり文学優秀作品

 別府市は、令和元年度「別府湯けむり文学」の優秀作品を3月23日から、鉄輪地獄地帯公園の山地獄東側の詩歌ボードに掲示している。今回は、新型コロナウイルス感染症拡大予防対策として、25日に予定されていた表彰式を中止にした。
 短歌は30点、俳句は61点、川柳は66点の計157点の応募があった。短歌は伊勢方信氏と草本貴美子氏、俳句は甲斐梶郎氏と古賀宣道氏、川柳は小代千代子氏と高﨑揚子氏が選者となって、優秀作を各3点ずつ選び、約1年間の間掲示する。被選優秀作品は次のとおり(敬称略)。
【短歌】▽硫黄泉の香ほのかな湯に浸る晶子の詠みし歌を思ひて(別府市、柳瀬登美子)
 ▽湯の花の無数に浮きくる明礬温泉友らと冷えしからだ温む(別府市、花木真一)
 ▽月の宵竹細工館のステージに職人ふたあり大篭を成す(別府市、加藤靜子)
【俳句】▽湯けむりは大地の息吹秋夕焼(大分市、山田珠留)
 ▽秋惜しむ四肢を砂湯のノーサイド(別府市、提節子)
 ▽ヤッチキのリズム刻みてはぜる汗(別府市、原郁子)
【川柳】▽人情の底を流れて溢れる湯(別府市、遠藤隆久)
 ▽足湯場に笑顔が集う多国籍(別府市、村上伸男)
 ▽ぬるま湯に溶けてしまったわたし色(大分市、富永美江子)

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