家賃補助少しでも助けに

多くの事業者が訪れて家賃補助の申請受付がスタート

 別府市は、中小企業者等が新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが減少する中、事業継続をしていけるように賃料補助金制度を設置して、21日午前10時から市役所1階レセプションホールで受け付けを開始した。
 新型コロナの影響で、飲食店をはじめ多くの事業者が売り上げが下がり、休業を余儀なくされている店もある。別府市が、賃料を月額半額、上限7万円を最大6カ月間補助することを発表すると、多くの事業者から連日、問い合わせがひっきりなしにあり、20日だけで122件にのぼった。
 対象となるのは、売上高が減少したために新たに融資を受けた人や返済猶予などの融資条件を変更した人、雇用調整助成金の特例措置の助成を受けた人、売り上げが前年同月比で50%以上減少している人など。融資を受けている人などは手続きを簡略化して、迅速に対応。まずは賃貸を支払い、その証明を提示することで補助金を交付する。
 午前8時20分程から人が並びはじめたため、受け付け時間を早めて実施。5つのブースに分かれて、プライバシー保護のためついたてを設けて職員との間にはアクリル製の仕切り板を設置。訪れた人には、検温をするなど感染予防対策を徹底した。
 相談に来たのは、飲食店の人が大半。北浜で飲食店をしている女性は「まったくお客が来ないので、家賃を支払うことが出来ない。大家さんも理解をして協力はしてくれているが、大家さんも収入が必要。少しでも支払えればと思い申請した。収入がないので、ないよりは良いが…」と話す。同じく北浜で飲食店を経営する女性は、現在お店を閉めている。「家賃が高いので…大変です。少しでも補助があるのはありがたい」と話した。中には、「店を閉めた方が良いのか迷っている」と言う人もいて、開けていてもお客がほとんど来ない厳しい現状が改めて浮き彫りになった。
 申請は26日まで市役所で、27日からはべっぷアリーナでの受け付けを予定している。

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