別府市が次亜塩素酸ナトリウム配布

職員が希釈した次亜塩素酸ナトリウムをペットボトル等に移した
手指消毒には使わないように再度注意を促してから手渡した

 別府市は、掃除用の消毒液となる次亜塩素酸ナトリウムを20日から、上下水道局の敷地内で配布を始めた。
 次亜塩素酸ナトリウムを0・05%に希釈したもので、ドアノブ、電話機、テーブル、照明のスイッチなど、日頃手が触れる可能性が多い場所の清掃・消毒に使えるもの。皮膚への刺激が強いため、手指の消毒には使えない。使用する際には、家事用のゴミ手袋をして、換気を十分にする必要がある。ペーパータオルなどに液をつけて拭き、その後水拭きを。日の当る場所などに保管すると効果が薄くなるが、冷暗所で保管すれば1週間はもつという。容器が透明の場合は、アルミホイルなどで包んで光を遮ることも有効。
 配布開始前から少しずつ人が並びはじめ、約30人ほどが並んだため予定よりも10分程早く配布をスタート。個人でもらいに来る人が比較的多く、通りかかって知って並ぶ人も。子ども連れのお母さんは「まだ小さい子どもがいるので、助かる。長期間効果が持続しないということだったので、今日は500㍉㍑だけもらいに来た」と話した。
 また、旅館・ホテルの事業者も多く「お客様の触れる部分を消毒しているのが、沢山必要なので、少しでももらえるのはありがたい」と話す。複数の事業者に話を聞くと、「お客様と従業員の安全のため」にフロント回りやドアノブ、浴場のロッカーのカギなど細かい部分まで消毒をしていると言う。
 取り扱いのチラシを配布すると共に、職員が希釈した次亜塩素酸ナトリウムをペットボトル等の容器につめて注意書きのシールを貼って「清掃用なので、手指の消毒には使えませんので、注意して下さい」とていねいに声かけをした。
 次亜塩素酸ナトリウムの配布は当面の間、午前10時から午後4時まで行う。配布量は個人は1人につき1㍑、事業所は2㍑。希望者はペットボトル等の容器を持参を。
 初日は午後4時までに、個人353人、事業所125人の計478人が訪れ、約523㍑を配布した。
 堀英樹環境課長は「新型コロナウイルス感染症の拡大防止のためには、1人ひとりの力が全体に影響を及ぼします。市民がワンチームになって、みんなで拡大防止に努めましょう」と話した。

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