明豊ナインの希望復活!

実相寺の練習グラウンドで幻の「センバツ」決定を喜ぶ明豊野球部員=1月24日
広瀬勝貞大分県知事に選抜出場を報告した明豊野球部員=2月26日
2020年甲子園高校野球交流大会に出場する明豊高校


 明豊高校野球部は11日、「第92回センバツ高校野球大会」の代替試合「2020年甲子園高校野球交流試合」に出場し、甲子園球場で県岐阜商業と対戦する。
 明豊は、昨秋の第145回九州地区高校野球大会で優勝し、今年1月24日、“春の選抜”4回目の出場を手にした。昨年の選抜では、夏の甲子園で記録した8強を上回る初の4強入りを実現。今年も昨年以上の成績が期待されていた。
 2月26日には、選抜大会に出場する明豊高校と大分商業高校が県庁を訪れて、広瀬勝貞大分県知事に出場報告をした。
 その際、若杉晟汰明豊高校野球部主将は「自分たちは大分県の代表、九州の代表として高校生らしく最後まで諦めない明豊野球をして、日本一を目指して戦ってきます。体調面を含めて、万全な準備をして開幕を迎えて、皆さんの期待に応えられるよう頑張ります」と意気込みを語っていた。
 3月9日には、長野恭紘別府市長に出場報告。目標を「日本一」に定めて練習していることを述べ、長野市長も「どんな状況であろうと、平常心でいつでも実力を発揮すると信じている。今できることを最大限にしてほしい」と激励していた。
 そして11日、日本高野連は「第92回センバツ高校野球大会」の中止を決定した。川崎監督は「他の部活も選抜大会には出れないので、他の部活動生徒も同じ苦しみを味わい、乗り越えようとしている。野球部員も乗り越えてくれると信じている。スポーツをやっているのは、逆境に立ったとき、自分の思うようにならなかったとき、心が折れそうになったときに、踏ん張る力を養うため。今すぐとはいかないかもしれないが、今の状況を乗り越えて、前に進んでいってほしい」と述べている。
 その後、日本高野連は6月10日に選抜の代替試合となる「2020年甲子園高校野球交流試合」を決定。春の選抜に出場予定だった明豊を含む32校を招待することを決めた。組み合わせ抽選会は7月8日、オンラインで実施。8月10日から開催し、明豊は大会2日目(11日)の第3試合(午後3時20分予定)で県岐阜商と対戦する。
 若杉主将は「県岐阜商は投打ともに、ものすごく良いチームだと思います。大会が開かれることで、全員のモチベーションが上がってきています。このような大会を開いてくれることに感謝して、自分たちの粘り強い野球『明豊野球』をしていきたいと思います」とコメントしている。
 明豊高校野球部OB会(宮本真徳会長)が7月14日、後輩の野球部に硬式ボール5ダースを寄贈。受け取った若杉主将は「交流戦では勝ちに行きます」と力強く決意を述べている。
 明豊高校野球部は10日午後1時30分、甲子園に向けて出発する。

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