留学生ら会食コロナ集団感染か

 別府市市内で8日から10日までの3日間で、14人の新型コロナウイルスの感染者が確認された。うち11人は同じ場所で会食をしており、大分県は、会食による集団感染(クラスター)が発生したとみている。大分県内での感染者は計92人となった。
 大分県は8日、別府市内在住の外国籍の留学生20代男性2人の感染を確認したと発表した。その後、一緒に会食をした友人を濃厚接触者として検査したところ9日、10代から30代の留学生男女7人。10日の検査で20代の男女5人がさらに感染していたことが分かった。いずれも立命館アジア太平洋大学(APU)の留学生や卒業生。
 8日に判明した2人は学生で、ルームシェアをしていた。1人は4日に39度の発熱があり、6日には咳が出て、7日になっても咳や全身の倦怠感、のどの痛み、頭痛の症状があったことから、医療機関で受診。PCRセンターで検体を採取して検査を行ったところ、陽性が判明した。もう1人は、6日にゆめタウン別府店でアルバイトをして、咳や頭痛、のどの痛みの症状があった。7日には38・9度の発熱があり、医療機関で受診。同じくPCRセンターで検体を採取して検査をし、陽性が判明した。アルバイト先では、バックヤードの仕事だったことから、買い物客らへの感染の可能性はないとみられている。
 9日に判明したのは、10代女性2人、20代男性4人、30代1人。発熱やのどの痛み、頭痛などの症状がある。7人は先に感染が分かった2人がルームシェアをしていた部屋で7月31日から8月3日にかけて会食をしていた。
 10日に判明したのは、留学生4人と卒業生1人で、うち2人は最初に感染が判明した2人の部屋で会食をしていた。他3人は会食参加者の濃厚接触者。2人は症状はなく、3人は咳やのどの痛み、発熱などの症状がある。全員入院中。会食による濃厚接触者の検査は終了し、今後は、友人やアルバイト先の関係者らに対して検査を行う予定。

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