思い出詰まったケーブルカー

一般公募してグランプリの大友さん(左)と準グランプリの後藤さんのデザインを採用。
後ろにあるケーブルカーは大友さんのデザイン

 別府ラクテンチは9日午前9時15分から、ケーブルカーデザインの表彰式をメインゲートで行った。
 ラクテンチのケーブルカーは、昭和4(1929)年に開通し、長さは250㍍、勾配は30度と日本屈指の勾配を誇っており、ラクテンチの象徴的な乗り物。2台のケーブルカーが同時に動く。
 グランプリに輝いたのは、大分市立大道小学校5年生の大友亮仁さん(10)の「遊びつくそう!『ひみつきち』」、準グランプリは、大分市のイラストレーターの後藤可奈子さん(40)の「ラクテンチの思い出」が選ばれた。
 大友さんは、2歳の妹がパンフレットの写真が見づらそうだったのを見て、動物や遊具についてもっと妹と話しをしたいという想いを込めて、ゾウやクジャク、ペンギンなどの動物や観覧車など賑やかで楽しい様子を描いた。大友さんは「ラクテンチの動物をネットで調べたりして描きました。色が重ならないようにすることを工夫しました。ラクテンチには、友達とよく遊びに来るので、グランプリに選ばれてうれしい」と話した。
 後藤さんは、現在8歳になる息子が3歳の時に「遊園地デビュー」をしたのがラクテンチだった。花の観覧車に乗った息子が「お空飛んでいるみたいだね」とうれしそうにしていたのを思い出し、観覧車を中心に、ラクテンチのアトラクションを「息子にはこういうふうに見えていたのかな」と思いながら描いたという。「息子もかわいいイラストだと言ってくれました」と話した。
 表彰式では、西貴之代表取締役が受賞者2人に表彰状、副賞のペア宿泊券、花束を手渡して「デザインはもちろんですが、コメントも考慮して決めました。私も子どもの頃、よく遊びにきた思い出があります。多くの笑顔と思い出が作れる場所として、これからも遊びに来てもらいたい」とあいさつをした。
 ラクテンチでは、13日から15日のお盆中に「夏祭り」を開催予定。

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