市朝日出張所移転は絶対反対

移転反対を訴える浜田博元市長

 別府市役所朝日出張所移転反対決起集会が9日午後1時、鉄輪の大谷公園で開催され地域住民約150人が参加した。
 朝日出張所はJAべっぷ日出の建屋内にある。JAは建物の老旧化と道路拡幅を予定しているため12月で業務を終え、来年取り壊しを決定。別府市は出張所の経費節減のため900mほど南西にある市朝日大平山地区公民館に移転をする方針を固めている。
 移転に反対する「NPO法人鉄輪あすなろ会」の森博吉理事長は「移転先は路線バスが運行しておらず、高齢者は歩いて行くことが困難。簡易な建物で良いので現地に出張所を残して欲しい」と訴え、川野敏宏風呂本自治会長は「市は説明会を開催したが納得はいきませんでした。これまで600人の反対署名が集まり、市と議会に提出しています」と経過を説明した。
 泉武弘市議も集会に参加。来場していた平野文活市議を紹介した後「移転を決定するのは議会です。1年に2万6千件の利用がある出張所。自治会は避難所の機能と文化的な出張所を建設して欲しいと要望している。経費節減は理由にならない」と話した。浜田博元市長もあいさつ。最後に移転反対の鉄輪宣言を発表した。
 鉄輪宣言では「私たち住民は長い間、朝日出張所を利用してきましたがこれまで不便を感じることはありませんでした。
 私たちは住民サービスの根幹である出張所機能を簡易な建物でも良いので現地に残してほしいのです。幼稚園児や小・中学生の通学路があり離合がやっとの道に車を増やす決定をし、子供たちの安全を切り捨てています。この様な住民生活に悪影響が出る出張所移転を絶対に認めることはできないのです」―としている。

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