大分県ゴルフ協会がジュニア選手育成

クラブを振るイメージでボールを転がし、感覚をつかむ練習
水平、垂直を意識しながら、実際にボールを打ってフォームを確かめた

 大分県ゴルフ協会(杉本健一会長)は、ジュニア選手の競技力向上に向けて、中・高校生14人を強化選手に指定。9月から来年3月までに9回の強化練習及び講習会を城島高原ゴルフクラブで実施している。協会がジュニアの育成強化に向けた研修を行うのは、初めて。
 初回は22日午前8時半から、スタート。今回選ばれた14人は、7月に大分竹中カントリークラブで開催された選考会で成績上位者。男女ともに各7人を選んだ。講師は、鈴木規夫プロ(オハヨー乳業所属)と二串幸之助レッシュプロジェクト九州支部長。
 鈴木プロは、これまでもジュニアの育成に力を入れてきた。講義では「ゴルファーとしての心構え・大分県代表選手としての自覚」として、「試合で良い成績を残すこともそうだが、人として、スポーツマンとして人から愛されるようにすること。同行する他の選手にイヤな思いをさせないこと」として、技術向上も大切だが、人間力の向上が最も大切だと話した。
 練習場で実技指導があり、鈴木プロと堀内陽次郎プロが指導に当たった。アプローチでは、ボールを手に持って、スイングをするイメージでカップに向かって放り投げて感覚を教えた。一方向からだけではなく、様々な角度から投げてみて「いろんなバリエーションで練習して」とアドバイス。また、「状況によって形は変わる。形にこだわるな。垂直、水平を意識することが大切」として、柔軟性の必要性についても話した。常々、道具を大切にすることや大きなあいさつをすることを指導している鈴木プロ。子どもたちも真剣な表情で指導を受けていた。
 全国高等学校ゴルフ連盟の高校選抜チームにも選ばれている吉田京介さん(16)=代々木高校1年=は「これまでガチガチに固めて打っていたが、リラックスする方が良いと教わりました。また、背中を意識してやってきたが、前を意識をすることを学んだ。良い課題が見つかったと思う。学んだことを生かして、日本1になりたい」。
 妹と一緒に選ばれた益永理央さん(16)=大分高校1年=は「姉妹といっても、人それぞれ違うということに気づいた。自分に合ったトレーニングをしていかなかればいけないと感じました。人に愛され、応援される選手になりたい」とそれぞれ話した。
 その後、アウトコースをラウンドして、そこから見えてきた課題などについて話し合った。協会では、現在、突出したジュニア選手がいないことから、中期的に育成をしてレベルアップを図っていきたい考え。

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