別府市議会の令和2年第3回定例会が閉会

 別府市議会は25日午前10時、令和2年第3回定例会の本会議を開き、上程中の議案について、各委員長からの報告を受け、表決を行い閉会した。
 市原隆生観光建設水道委員長、桝田貢厚生環境教育副委員長、手束貴裕総務企画消防委員長、黒木愛一郎予算決算特別委員長がそれぞれ報告した。
 平野文活氏(日本共産党議員団)と泉武弘氏(行財政改革クラブ)が令和元年度決算の一部や令和2年度補正予算案などについて反対討論を行った。
 表決では、予算や条例関係13議案を一部多数決で原案どおり可決。令和元年度の一般会計、国民健康保険事業、介護保険事業、競輪事業、公共用地先行取得事業、公共下水道事業地方卸売市場事業、後期高齢者医療の各特別会計、水道事業会計について一部多数決を行い、いずれも原案どおり認定をした。
 追加議案として、人事案件7件を上程。固定資産評価審査委員会委員に菅雅幸氏(61)=再任=と鈴木義弘氏(61)=新任=を、職員懲戒審査委員会委員に末田信也総務部長(57)を選任することに同意。人権擁護委員に髙尾加代子氏(71)=再=、安達美和子氏(60)=同=、伊藤貞之氏(68)=同=、河野重義氏(69)=新任=の選任について意見を求め、同意を得た。
また、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率、資金不足比率、市長専決処分について報告をした。健全化判断比率について、実質公債費比率が3・2%となったが、実質赤字比率、連結実質赤字比率、将来負担比率はない(赤字額がない)。監査委員による個別意見では、実質赤字額、連結実施赤字額はなく、将来負担比率も充当可能財源が将来負担額を上回るため、いずれも良好な状態にあると認められた。実質公債比率については、3・2%だが早期健全化基準(25%)の範囲内にあり、良好な状態とした。資金不足比率については、水道事業会計、公共下水道事業特別会計、卸売市場事業特別会計ともに資金不足比率はないことから、良好な状態と認められたことが説明された。
 さらに、▽新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書▽コンビニ交付サービスを活用した罹災証明書の交付を求める意見書▽地方財政の充実・強化を求める意見書ーが議員提出議案として提出され、全会一致で可決した。

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